今回は、久保田産婦人科・麻酔科病院から誕生した助産師、
田中啓子さんと増本江美さんにインタビューしてみました。
おふたりは久保田産婦人科から誕生した助産師という事ですが、それ以前は看護師だったとお聞きしています
(田中)はい。看護師時代を含めると、今年で、ちょうど10年目になります。最初は準看護師として就職して、看護師の学校に通いながらこちらで働き、看護師になりました。看護師になった後、「もっとお産について知りたい。お母さんたちの目線になってやっていきたい。」と思って勉強し、助産師になりました。
(増本)私も病院に勤めて10年目になります。

やはり助産師になるのは、難しい事なのでしょうか?
(増本)そうかも知れません。
実習中は住み込まなければならない事もありましたので・・・。
私は小学生の子供がふたりいるのですが、助産師の学校に通っていた1年間、子供を実家の母に預けて暮らしていました。でも、その1年で子供が色んな面で成長してくれました。子供は私の仕事を理解してくれて、私がお産で急に呼ばれる事があっても、「がんばってね」という感じで送り出してくれます。今では子供が料理までしてくれることもあります。(笑)
(田中)お母さんと赤ちゃんの命をみなければなりませんので、責任も大きいのですが、その分充実感もありますね。
助産師になろうと思ったキッカケは?
(田中)最初看護師になった時は、助産師になることは全く考えていませんでしたが、「もっともっとお母さんと赤ちゃんの事を勉強して、もっと近づいて看護をしていきたい」本当にそれだけの想いがキッカケでした。
(増本)準看護師の資格を取るとき。学校の実習中に産婦人科の病棟に行ったのですが、そこで「産婦人科ってすごくいいな」と思ったんです。そして、助産師になりたいと本当に思ったのは私自身が出産した時でした。
休日は何をされていますか?
(田中)普段は外に出ることが好きなので、実家の方に1時間ほどかけてドライブしたりします。よっぽど疲れているときは寝ていますけどね。(笑)
(増本)休日は家の中の掃除や洗濯です。子供が休みの時は一緒に買い物に行ったりしています。

出産後に、よくある質問はありますか?
(田中)産後、赤ちゃんが泣いている理由がわからず、「赤ちゃんは何で泣いているんですかね?」「私この状態で家に帰っても大丈夫ですかね?」という不安を持たれている方も多いのですが、何に対して不安があるか、よくお話をしながら聞いていき、それに沿ったアドバイスをしています。
赤ちゃんが生まれるという事は大きな変化です。本人は気付かない事かも知れませんが、妊娠中からホルモンの分泌も変わるので、喜怒哀楽がはげしくなったり、落ち込んだり、特に理由が無くても涙が出たりする事も多いです。それは出産に際して、多くの方が経験することなので、あまり心配することではありません。まずは大丈夫ですよと安心してもらいたいです。
助産師という仕事をしている中で、嬉しいことは何ですか?
(増本)出産後退院するときに、患者さんの顔がすごく変わって帰られる事があるんです。初産婦さんの顔は退院時に「お母さんになったんだなー」と感じますし、二人目三人目を出産される方も、なにか表情が変わったというか、雰囲気が変わったのか、とにかくいい方向に行って良かったなと思う時は本当に嬉しいですね。
それから、実は私達は「ありがとう」と言って頂ける機会が多い職業なのですが、それは一回一回「ありがとう」と言っていただけると毎回本当に嬉しいです。

母乳・育児相談室についてお聞きしたいのですが、どのようなものなのでしょうか?
産後の母乳や育児について、コミュニケーションを図りながら、何でも気軽に質問や相談ができる場です。つまり診察以外の保健指導&生活指導です。

どのような方が相談に来られますか?
(田中)産後1ヶ月から半年の方が多いですね。母乳が不足していないか不安。母乳の出が悪い。乳腺炎。赤ちゃんが上手に吸ってくれない。などの相談が最も多いです。初産婦さん経産婦さん関係なく来て頂いています。また、おっぱいの話以外でも、職場復帰するにはどうすればよいか、出産後、育児中でお悩みの方。日頃不安に思っていることなど何でも気軽にご相談に来て頂けます。どんな些細な質問も受け付けておりますので、大いに活用していただければ嬉しいですね。

母乳・育児相談室は、他にどんな活用法がありますか?
(増本)名前から聞くと母乳やおっぱいがメインになりそうですが、母乳の出には個人差もあって、中には母乳をあげられない方もいらっしゃいます。そして母乳だけの話ではなく、育児をしているときは、私自身がそうだったように、凄く悩んだり、他にも色んな事を相談したいと思う時がありますので、育児をしていく中の全般で何でも相談できるような場になればと思っています。現代の家庭は核家族化してしまって、育児に協力してくれる人が周りに少なくなってきているので、そういった人達もサポートしたいと思っています。気軽に相談というか、おしゃべりに来ていただきたいです。
助産師として、これからの目標をお聞かせ下さい。
(田中)顔を見ただけで安心していただけるような助産師になりたいです。その為に、今後ますます日々の経験と知識の積み重ねて行きたいと思っています。
(増本)オールマイティーな助産師としてやって行きたいです。この病院は産科だけではなく産婦人科ですので、お産はもちろんですが、若い人からお年寄りまで、女性に対して全てに関われるような、そういう助産師になりたいと思っています。
これから出産を控えたママや、現在子育て中のママへメッセージをお願いします
(田中)妊娠中、そして産後も様々なトラブルがおきることがありますが、そういう時は、まずは一人で悩まずに、もしよければ私達スタッフに一言声を掛けていただければ、できるかぎりのサポートをしたいと思っています。
何も遠慮することも無ければ気にすることはありませんので、気軽に声をかけてください。
(増本)私自身が妊娠中からあまり考える人ではなかったせいかも知れませんが(笑)、本当に気楽にやって行っていただきたいなと思います。
妊娠中もそうですが、子供を育てていく以上、あまりキッチリし過ぎて逃げ場をなくしてしまうと、お母さんが苦しくなってしまうことがあるので、あまり型にはまらず、むしろちょっと手を抜くくらいで気楽に育児をやっていただきたいと思います。
インタビューを終えて
インタビューした私が、昨年妻の出産に立ち会って思った事。それは産科医と助産師さんのお仕事は、「世界で最も大変な職業の一つかもしれない」という事でした。しかし、田中さんと増本さんにとっては至って普通の日常ライフ。それでいて助産師という仕事に誇りと使命を持ってお仕事されているのがよくわかりました。このような助産師さんが誕生している病院の未来は、きっと明るい事でしょう。とても真面目で誠実な田中さんと、いつも心に余裕のある増本さん、おふたりと話をしているだけで、安心してしまうインタビューでした。

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