SPO2(経皮的動脈血酸素飽和度)と新生児の呼吸パターンそしてETCO2(呼気終末二酸化炭素分圧)

人間の生命の大前提としてを酸素(O2)を十分に体内に取り込んだあとに、二酸化炭素(CO2)を同等に体外へ吐くことが大原則です。
コロナの報道で有名になったSPO2はもはや産婦人科の世界では新生児の体内の酸素(O2)の評価として常識になりました。

しかし、一般の産婦人科が接することないのに小児科や麻酔科、NICUでは必須なモニターがあります。それがETCO2です。新生児は大人と筋力や体型の違いから新生児特有の呼吸パターンを持っています。この呼吸パターンとETCO2は非常に密接な関係にあります。

例えば状態が思わしくない新生児に酸素(O2)を投与するとほとんどの場合、SPO2は上昇し改善したようにみえますが、体内に二酸化炭素(CO2)が多くたまることが多いのです。すなわち、酸素(O2)と二酸化炭素(CO2)のバランスが大切です。SPO2ーETCO2ー呼吸パターンを熟知することこそが本当の赤ちゃんの呼吸状態を評価し得るのです。